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しがない獣医girraffeの論文とダイエットとあと何か

読んだ論文の要約を紹介します。あと続かないダイエットの記録も(苦笑)

「AT活性は診断ツールや予後因子になるのか?」

"Plasma antithrombin activity as a diagnostic and prognostic indicator in dogs: a retrospective study of 149 dogs."
J Vet Intern Med. 2010, 24: 587-96.

 

研究デザイン:2004-2008年の間にHebrew University Teach-ing HospitalでAT活性を測定した犬149頭を用いて、診断ツールとしての有用性とその予後を探査。

 

結果:IMHA、膵炎、肝障害、腫瘍でAT減少を認め、DIC・肝疾患・膵炎では有意に低値であった(P< 0.05)
IMHA、肝疾患、腫瘍で死亡したイヌはAT活性は有意に低かった(P<0.05, nomal range= 87-140%)
AT活性は60%未満で死亡リスクが有意に増加し、30%未満ではさらに増加する。(60%未満のとき、感度58%、特異度85%で死亡を予測)

 

考察:DIC・IMHA・膵炎ではAT消費亢進、肝不全ではAT産生低下を示している。PLN・PLE・出血ではAT喪失が起こっている。
ATは正の急性相タンパク質だが、炎症過程が進行している場合は肝臓での合成能を超えるため、低下傾向を示す。
また、この測定はAT減少症を疑って行っているため、バイアスが存在しており、正しいカットオフ値の設定には大規模なstudyが必要。

 

私見:測れるようになってずいぶん経ちましたが、割とみんな出していないのでは?AT活性60%以下の場合が死のリスクとなるならば、低下時には補充を考えるために、もっと積極的に測定してよいと考える。